普通預金や定期預金以外の、元本が保証されていない金融商品にお金を注ぎ込む時に、不安を感じることはありませんか?
それはひょっとしたら、自分がどのくらいのリスク許容度を持っているか、把握できていないからかもしれません。
投資におけるリスクは、「期待した収益(リターン)が得られない不確実性」のことを指します。
また、リターンがマイナスに振れてしまった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、という度合いのことを「リスク許容度」といいます。
自分のリスク許容度を知り、どの投資対象にいくらお金をつぎ込むか(アセットアロケーション)を考えることで、
自分にとって必要なだけのリスクを取りながら着実に資産を増やしていきましょう。
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ネットで簡単にリスク許容度を診断してみる
全国銀行協会「あなたのリスク許容度診断テスト」
56%という数字は、
リスク資産(元本が保証されない資産)のうち56%までなら失われても受け入れられる、という理解でいいのでしょうか・・・?
モーニングスター「リスク許容度診断」
設問がずいぶん違ったのですが、こちらは全国銀行協会のものよりも積極的だと判断されたようです。
投信資料館「自分のリスク許容度はどのように測ることができますか?」
設問のボリュームが多いですね。。。
厳密に当てはまる選択肢が存在しない設問もいくつかありましたので、あくまで参考まで。
5151点以上61点未満: 平均を上回るリスク許容度をお持ちであると思われます。ご自分の最終的な目標資産額と、最低必要な資産額や我慢できる最大の損失について十分に検討いただいた上で、積極的な運用を検討していただけると思います。
実際に相場が悪くなったら本当に耐えられるのか?
「実際に相場が悪くなったら本当に耐えられるのか?」
という点は気にしておくといいかもしれません。
私自身、相場の急落を経験したことがありません。
実際に含み損が大きくなったときに、果たして精神的に耐えることができるのか。
精神的に辛い思いをしながら資産を運用することは望ましくありません。
リスク許容度については、無理をすることなく、少なく見積もっておくくらいがちょうどいいでしょう。
アセットアロケーションを考える
自分のリスク許容度がおおまかに分かったら、次にアセットアロケーションを決めていきます。
アセットアロケーションは、日本語で「資産配分」と訳されます。
自分のリスク許容度・目標・時間軸をもとに、自分の資産のうちどのくらいを、どの投資対象(現金、株式、債券、不動産)に割り当てるかを決めることを指します。
運用パフォーマンス全体の8割から9割を決めるとも言われるほど大切なプロセスです。
今回は、ブログ「もっとお金の話がしたい」の管理人さんが自作したエクセルツールを使わせていただきます。
これは便利!
複数の投資信託(など)に投資した場合のアセットアロケーションを計算してくれる。NISAとiDeCo分けて入力でき、トータルでのリスクとリターンを計算できる。
アセットアロケーション(資産配分)ツールをExcelで作りました。※DL可 https://t.co/P2k7ODfqV6 @moneymottooから
— 三年坊主🐤投資エンジニア👩💻 (@SannenBouzu) July 15, 2018
現在積み立てている投資信託のリスクとリターンを計算してみる
積み立てている総額と、投資対象の割合を入力していきます。例えばこんな感じです。
- 世界経済インデックスファンド:1,260,000円
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス:90,000円
すると、資産配分のグラフや、コスト・リスク・リターンが自動で計算されます。便利!
- コスト:0.51%
- リスク:15.10%
- リターン:4.91%
※より正確な計算のために、投資対象(ex. 先進国株式)ごとのリスク・リターンを手動で入力できるそうですが、今回はデフォルトの値で計算しています。
運用目標に近づけるためのアロケーションを考える
手順としては、こちらから始めるべきなのかもしれません。
「先進国株式と日本株式を半分半分に持つ」
簡単な例ですが、「先進国株式と日本株式を半分半分に持つ」というアセットアロケーションを考えると、計算上ではリターン6%となります。
- リスク:18.79%
- リターン:6.00%
お金を増やす目標を決めて動き出す!具体的な4つのステップ でも6%の利回りを考えてみました。
利回りありきで考えるよりは、「最終的に必要な資金を考えた上で、それに必要なだけのリスクを取る」ことが大事だと考えています。
リンク先記事の例で言えば、
- 65歳までにトータル5,000万円
- →開始資金:310万円、月々の積立額:月2万円積立
- →目標利回り:6%
の順番で考える、ということです。
モーニングスター「リスク許容度診断」の結果を参考に
もう一つ、先ほど紹介したモーニングスター「リスク許容度診断」の結果を参考に、エクセルツールでアセットアロケーションを作ってみます。
「外国」とあるところは、可能な限り「先進国」と「新興国」で半分半分に分けてみました。
- 先進国株式:15%
- 日本株式:30%
- 新興国株式:15%
- 先進国債券:5%
- 新興国債券:5%
- 先進国REIT:15%
- 日本REIT:15%
- リスク:17.82%
- リターン:6.27%
「先進国株式と日本株式を半分半分に持つ」よりも、計算上はリスクが低くリターンが高いですね。
おわりに:適切なアセットアロケーションで資産を増やす
「リスク許容度」と「アセットアロケーション」の考え方を紹介しました。
自分にとって必要なだけリスクを取ること、そのためにどのような投資対象に投資すればよいかを考えました。
無料で使えるエクセルツールも紹介しましたので、ぜひあなたも自分の数字を使って計算してみてください。
自分のリスク許容度を把握しておきましょう。
そして、具体的な金融商品を選び始める前に、自分にとって適切なアセットアロケーションを考えて、着実に資産を増やす第一歩を踏み出しましょう。
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