こんにちは。投資エンジニアの三年坊主(@SannenBouzu)です。
今回は、トラリピで運用する通貨ペアに悩んでいる人の疑問に答えます。
トラリピで運用する通貨ペアはどれにしようかな。そもそもいくつあるんだ?今から運用をはじめるのにピッタリなおすすめ通貨ペアを知りたい。一時的な流行りすたりではなく、できれば何年も運用し続けられる通貨ペアだとありがたい。
トラリピを2年以上、複数通貨で運用してきました。
この記事では、トラリピで運用するおすすめの通貨ペアとして【メキシコペソ/円】を取り上げていますが、そのように判断する理由と、他のおすすめ候補もいくつか紹介しています。
また、「おすすめ通貨ペア」を対象にしたキャンペーンを行う運営会社や「おすすめ通貨ペア」を紹介するメディアにとっての「不都合な真実」にも触れているので、1ユーザとして合理的な投資判断をする材料にしていただければ幸いです。
- トラリピで運用する通貨ペアをどうしようか悩んでいる方
- メキシコペソ/円が特におすすめな通貨ペアである理由を知りたい方
- 運営会社やメディアにとっての「不都合な真実」も知った上で、合理的な投資判断に役立てたい方
トラリピで選べる14の通貨ペア(2020年12月現在)
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/07/toraripi-pair-list.jpg)
- 「通貨ペア取引高」は国際決済銀行(BIS)の3年ごとの調査による(2016年)
- 「参考レート」は記事初稿執筆時点
2019年7月現在、トラリピでは、以下の12通貨ペアから好きなものを選んで運用することができます。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- ユーロ/米ドル
- カナダドル/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- 豪ドル/米ドル
- ニュージーランドドル/円
- ニュージーランドドル/米ドル
- トルコリラ/円
- 南アフリカランド/円
- メキシコペソ/円
追記:2020年12月現在、下記の2ペアが追加されており、合計14通貨ペアから選ぶことができます。
- 英ポンド/米ドル
- 豪ドル/ニュージーランドドル
クロス円・ドルストレートって何?
通貨ペアに米ドルが含まれるものを「ドルストレート」、米ドルが含まれないもの(で円を含むもの)を「クロス円」と言います。
米ドルが基軸通貨なので、クロス円のレートを計算する場合は米ドルを含む2つの通貨ペアに影響を受けます(例えば、英ポンド/円 = 英ポンド/米ドル × 米ドル/円)。
英ポンドだけでなく、米ドルと円の動向にも注意した方がいいですね。
トラリピおすすめ通貨ペアの選び方【3つの必要条件】
【資産運用型FX】トラリピとは?サービス・評判・口コミを徹底解説【実績公開】でも解説していますが、トラリピでは、指定した相場の範囲内で繰り返し起こる上下往復によって利益を積み重ねます。
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2018/11/toraripi-matome-min-320x180.jpg)
この仕組みを生かして、トラリピで選ぶべきおすすめ通貨ペア候補を絞っていきましょう。
通貨ペア選びの3つの必要条件は以下になります。
- レンジ相場が形成されている
- レンジ幅が狭い
- 値動きが多い
レンジ相場が形成されている
相場の範囲を指定して運用するトラリピで利益を出すためには、相場が一定の範囲内に収まっている「レンジ相場」であることが、とても重要です。
トルコリラ/円のようなほぼ右肩下がりのチャートだと、レンジ相場を形成しているとは言えないでしょう。
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/07/tryjpy-10years-2-min-1024x305.png)
レンジ幅が狭い
レンジ幅が狭いほど、日本円(米ドル/円を除くドルストレートの場合は米ドル)に換算して少ない金額で通貨の売買ができることになります。
同じ利益を得られるなら、元手となる資金が少額で運用できる方が望ましいので、このレンジ幅も通貨ペア選択にとっては大切です。
例えば、英ポンド/円の過去10年間のレンジ幅を見てみると、最高197円・最低116円、その差81円となっています。
他の通貨ペアと比べてレンジ幅が大きい分、日本円として準備する必要資金が多くなってしまうのが欠点ですね。
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/07/gbpjpy-10years-2-fig-1024x322.jpg)
値動きが多い
一定の範囲の中で、相場が上昇したり下降したりを繰り返してくれると、その分トラリピで利益を積み重ねてくれるので、全体としてより多くの利益が期待できます。
値動きの多さで利益を積み重ねる仕組みについて、関連記事で詳しく解説しています。
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2018/11/toraripi-matome-min-320x180.jpg)
以上の3つの条件を満たしていて、「おすすめ候補」と言える通貨ペアを以下の4つに絞りました。
- 米ドル/円
- カナダドル/円
- ニュージーランドドル/米ドル
- メキシコペソ/円
トラリピでメキシコペソ/円を特におすすめする4つの理由
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/07/yucatan-mexico-e1563017771514.jpg)
4つの「おすすめ候補」の中から、記事執筆時点でメキシコペソ/円を特におすすめする4つの理由を紹介します。
高金利通貨・安値圏だから狙えるスワップ収入と値上がり
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/07/mxnjpy-10years-2-min-1024x305.png)
メキシコの政策金利は8.25%(2019年7月現在)、また過去10年以上の相場を振り返っても、5円台後半と比較的安値圏に位置しています。
メキシコペソ/円の買いなら、値動きで積み重ねる利益に加えて、スワップ収入と値上がりをサブで狙えるメリットがあります。
新興国の中でも比較的高い格付け
「スワップ収入と値上がりも狙える」と言っても、通貨自体が使い物にならなくなってしまえば元も子もありません。
金融機関や政府の信用を数値化する2大格付け会社のどちらも、メキシコへの投資リスクを「投資適格級」と格付けしています(2019年7月現在、S&PがBBB+、ムーディーズがA3)。
もっとも、「米国との外交関係の不透明さ」や「経済成長の減速」は短期的にはリスクとなる可能性があります。トランプ大統領のツイッターにはくれぐれも注意しましょう。
1万通貨あたりの証拠金額が少ない
私自身がトラリピを「米ドル/円」ではじめた時にはあまり考えなかったのですが、これはトラリピに最初から何十万円もの金額を入れずに気軽に様子見できるという意味で、けっこうメリットだと思っています。
1ペソ=6円とすると、1万ペソを運用するには6円/ペソ×1万ペソ÷25倍=2,400円の証拠金が必要です。
実質レバレッジ3倍以下で控えめな運用からはじめることをおすすめしますが、それでも6円/ペソ×1万ペソ÷3倍=20,000円。
サラリーマンのお小遣い程度の金額から、設定後ほぼ自動で利益を積み上げるトラリピの仕組みを作れる通貨ペアはなかなかありません。
キャンペーン実施中
あくまで付随的なものではありますが、キャンペーンをうまく活用できるとよりお得にトラリピをはじめられます。
2019年8月31日まで、「メキシコペソ×トラリピでボーナスポイントキャンペーン」が開催中です。関連記事で詳しく紹介しています。
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/06/toraripi-campaign-320x180.jpg)
おすすめ候補に挙げた他の通貨ペアもそれぞれ良さがあるので、ご自分の状況や嗜好に合わせて検討してみてください。「米ドル/円」「ニュージーランドドル/米ドル」は私も運用中です。
- 米ドル/円:世界的に取引量が多い、情報が入手しやすい
- カナダドル/円:米ドル/円などと比べてレンジ幅が狭い
- ニュージーランドドル/米ドル:円ではなく米ドルが決済通貨(=米ドルで売買)なので、既に米ドル/円などを運用しているならリスク分散を図れる
トラリピの通貨ペア選びで気になる疑問【不都合な真実】
![](https://basicincome30.com/wp-content/uploads/2019/07/tell-the-truth-e1563017964998.jpg)
トラリピを1年ほど、複数通貨で運用してきました。
その中で1人のユーザとして感じた疑問を掘り下げて、ちょっと聞きにくかった、運営会社やメディアにとっては「不都合な真実」かもしれない内容に迫ります。
おすすめ通貨ペアは運営会社の都合で変わる?
今はメキシコペソのキャンペーンをやってるけど、おすすめ通貨ペアって運営会社の都合でまた変わるんでしょ?
たしかに、新しい通貨ペアで運用をはじめる時間とお金の余裕がないと、キャンペーンでおすすめされる通貨ペアが次々に変わってしまうのって嫌ですよね。
おすすめ通貨ペアが変わるのは、「刻々と変化する為替市場でより多くのユーザに利益を得るチャンスを提供したい」から、というのが大部分を占めていると思います。
一方で、「運営会社が必要な利益を出さなければサービスを存続できない」というのは事実です。ユーザにとってお得な機会を活用する合理的な態度で、Win-Winな運用をするのがいいでしょう。
例えば、1年ほど前(2018/7/2-2018/9/29)に「カナダドル/円」のキャンペーンがあったのですが、今ではそのキャンペーンは終了し、「メキシコペソ/円」のキャンペーンが行われています。
当時カナダドル/円の運用をはじめた人は、「おすすめ通貨ペア」が変わってしまったことをどう考えればいいのでしょうか。
カナダドル/円について言えば、キャンペーンは終了してしまいましたが、「おすすめ候補」の通貨ペアとして紹介したように、今から運用をはじめるのも、1年前にはじめた運用を継続するのも「アリ」だと考えています。
おすすめ通貨ペアは過去のデータに基づいて決めただけ?
おすすめ通貨ペアって過去のデータに基づいて決めただけでしょ?
その通りです。過去のデータ(と事前に分かっている未来の情報)に基づいて判断するしかありません。
当然、利益が出ることを100%保証できるものでもありませんが、複数の根拠を組み合わせてなるべく確実に利益を得られる方法で運用をはじめましょう。
「投資エンジニア」でもなるべくお得で手間のかからない運用を紹介・実践していきますが、やはり為替市場の状況は刻一刻と変化するので、前提条件が崩れた時には微修正する必要があるでしょう。
大きな失敗をしないためにも、まずは少額で運用をはじめて慣れることが大切です。
トラリピが利益を積み重ねるのを眺めながら、必要な時にスムーズに設定を修正できるようになるために、現時点で有力なおすすめ通貨ペア「メキシコペソ/円」でトラリピをはじめましょう!
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