- 「元本割れってどのくらいお金が減ってしまうのか?」
- 「実際に運用したらどういう結果になるのか?」
など気になりますよね。
- ①元本割れなどのリスクがある資産に投資したことがなく不安を感じている人
- ②初心者が投資信託に3年半投資した実際の成績を知りたい人
- ③世界経済インデックスファンドってたまに聞くけどオススメなの?という人
- ①積立×長期投資でリスクを減らしながら利益を狙える
- ②3年半でプラス10万円強のリターン(詳細をグラフ付きで紹介)
- ③手数料面で他にいい選択肢があるがコンセプトは分かりやすく初心者投資向き
- 現金が貯まり過ぎないうちから徐々にリスク資産に慣れていきましょう!
初心者の私が選んだ世界経済インデックスファンドとは?
1本で世界の株式と債券に分散投資する「バランスファンド」
バランスファンドは、世界の株式や債券など、複数の投資対象に分散投資するもの(この場合は投資信託)を指します。
基本となる組み入れ割合を決めて、それに沿って運用されるのが一般的です。
「世界経済インデックスファンド」の場合は、株式50%・債券50%と半々で組み入れます。
その中で、
- (株式)国内:先進国:新興国=5%:30%:15%
- (債券)国内:先進国:新興国=5%:30%:15%
となっています(2018年2月末現在)。
日本国内の株式や債券の割合が小さく、先進国だけではなく新興国にも大きい割合で投資しているのが特徴的ですね。
手数料は以下のようになっています。
- 購入時手数料:0〜3.24%
- 信託財産留保額:0.1%
- 信託報酬:0.54%
投資対象としては、例えばこのような銘柄に(マザーファンドを通して間接的に)投資しています。
「世界経済」の成長に投資するコンセプト
この世界経済インデックスファンドの特色として、
「組み入れ割合」を地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額を参考に決める
ことがあげられます。
パンフレットには「世界経済全体の発展を享受します。」と書かれていますが、
GDPが大きくなっている地域に対する組み入れ割合を増やしていくということで、まさに「世界経済」の成長に投資するインデックスファンドと言えます。
NISA制度開始2年目に投資した初めてのリスク資産
「世界経済の成長はおそらく止まらないだろう」
3年半前、「日本円現金だけで全資産を持っているとインフレリスクもある」と聞いたのがきっかけで、リスク資産にはじめて投資しようと考えました。
ですが、私は何から始めたらいいのか全く分かりませんでした。
ネットで色々調べていると、この「世界経済インデックスファンド」の情報がありました。
投資初心者が下手に相場を読んで儲けようとするよりも、「世界経済が長期的に見て成長すること」の方が確実だろうと思いました。
1本で世界の株式と債券に分散投資できる手軽さも初心者には魅力的でした。
手軽な上に、値下がりのリスクを減らすことができます。
例えば、株式が急落した時に、債券がそれと逆の値動きをすることで、投資した資産の値下がり幅を小さくすることができます。
NISAの制度がはじまって2年目でしたが、楽天証券でNISAの口座を申し込み、世界経済インデックスファンドへの積立をはじめました。
ドルコスト平均法で淡々と積み立てて長期的に資産を形成する
当時、リスク資産に使える現金はいくらかありましたが、その全てを一度に使うことはせず、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」を採用しました。
「ドルコスト平均法」ではファンドの価格が安いときは多く、価格が高いときには少なく買い付けるため、結果的に平均購入単価を抑えることができます。
相場を見ながら「安い時に買って、高い時に売る」。
これができれば一番いいのですが、それは初心者には難しいし、それを勉強するほどの時間を割けませんでした。
まずは、王道と言われる「ドルコスト平均法」を試してみてからでも遅くないだろうと考え、淡々と積み立てることにしました。
元本割れの不安はあったが月3万円を積立投資して様子を見る
それまで銀行の預金などでしか資産を持ってことがなかったので、やはり最初は「元本割れがあるかもしれない」と言われると不安だったのを覚えています。
でも、銀行にお金を預けていても親の世代のように金利はつかないし、親の時代の資産運用を自分がするのが最適というわけではなさそうと気づいたので、まずは月々3万円積み立てて、様子を見てみることにしました。
初心者が投資した運用成績(トータルリターンの推移)
3年半ほど、月々3万円を「世界経済インデックスファンド」に積み立ててきた結果を共有します。
- 1年目:3万円弱のマイナス
- 2年目:7万円を超えるマイナス
- 3年目:最大17万円強のプラス
覚悟はしていましたが、一時期それなりに下がりました。
- 余裕資金で投資すること
- 最大どのくらいまで下がっていいかを事前に決めること(これはあまり考えていなかった)
が大事だと感じます。
「ドルコスト平均法」で平均購入単価を下げられた
世界経済インデックスファンドの基準価額と平均取得価額をグラフにしました。
「基準価額」に対して「平均取得価額」が低いほど、平均して安く自分がファンドを購入できているので、結果としてリターンを得られていることになります。
「平均取得価額」は、「基準価額」の動きを緩やかにしたような推移をしています。
2015年後半から「基準価額」が下がりはじめた時に「平均取得価額」を下げておくことができたので、「基準価額」が少し上がった今ではリターンが出ています。
ちなみに途中ブランクがあるのは、楽天銀行の資金を楽天証券に移動し忘れて積立できなかった月があるからです。
今では楽天銀行との自動入出金(スイープ)を設定できるようになりました。
あらかじめ設定をしておけば、楽天銀行に資金を入れておくだけで自動で積立をしてくれるようになったので、本当に便利になりました。
手数料での競争力は落ちた?
世界経済インデックスファンドの運用をはじめた3年半前と比べると、手数料(信託報酬)の面でより優れたファンドが多く現れました。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(2018年7月25日より税込0.17172%以内)などの選択肢も魅力的だと思います。
世界経済インデックスファンドは、
- 「世界経済」の成長に投資するというコンセプト
- そのため新興国にも多めに投資していること
- 2009年から運用されていて実績があること
などに共感できるのであれば、今でも選択の余地があるファンドだと思います。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」では8位にランクインしていました(2017年ではランクが下がっています)。
おわりに:初心者投資では徐々にリスク資産に慣れよう
初心者の私が実際に運用した世界経済インデックスファンドの概要と、3年半のリアルな運用成績を紹介しました。
月3万円が難しければ、もっと少額でもいいので、早いうちから徐々にリスク資産に慣れていくことが大事だと感じます。
私自身も、本音を言えば、現金を貯め込んでしまう前に投資を始めれば良かったと思っています。
そうすれば、リスク資産で価格が上下することに対する肌感覚を得ながら、早いうちから自分に必要なだけのリスクを取れるようになります。
「ドルコスト平均法」で時間を味方につけて、徐々にリスク資産に慣れていきましょう!